病児・家族支援研究室 Lana-Peace(ラナ・ピース)
 
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褐色脂肪細胞と肩甲骨

「宇宙エネルギーの流れと肩甲骨」では、つむじから取り入れた宇宙エネルギーの流れを、肩周辺で遮断しないように肩甲骨の周囲の緊張をほぐす、という永野剛造先生(東京都渋谷区 永野医院院長)のお考えをご紹介いたしました。

さてその後、妹から「薬剤師さんが薬に頼らない健康について書かれたおもしろい本がある」と教えてもらい、早速読んでみました。

宇多川久美子著, 安保徹監修(2013)
『薬剤師の私が実践する薬に頼らず健康に暮らす27の習慣』中経出版

薬剤師さんがどうして薬に頼らないという気持ちに変わっていったのか…そのようなところから、いろいろな健康に関するアドバイスまで一般向けにわかりやすく書かれていました。
その中には肩甲骨についても、たくさん書かれていました。

肩甲骨周辺の緊張を緩めたり、緩めるための運動を行うことによって、もたらされる効果として、宇田川久美子先生が挙げられていたものを短くまとめてみると、次の通りです。

・ 胸郭出口症候群による痛みの軽減
・ 内蔵機能の活発化、エネルギー代謝の良い身体づくり
・ 骨盤のゆがみの改善
・ 頭蓋骨が引き締まり、食欲をコントロールできるようになる
  (頭蓋骨のゆるみによる満腹中枢の感度の低下を改善する)
・ 肩甲骨を動かすことで、脂肪を効率よく燃焼させる
  (褐色脂肪細胞の活発化)

さて、この中で、懐かしい言葉が出てきました。
「褐色脂肪細胞」です。私が看護学生の頃は褐色脂肪細胞は新生児にとっても大切な働きがあるものとして、学んでいました。当時の小児科のノートを開いてみるとこんなことが…
「成人は寒冷にさらされた場合、意識的な筋の活動、無意識な筋の活動
(Shivering)、およびふるえ以外の熱産生によって熱産生を増加させる。
新生児ではふるえ以外の熱産生の機構の発達があるのみである。すなわち褐色脂肪組織からの脂肪酸の動員が主な温度調節法である。」

そうなのです。 赤ちゃんは「褐色脂肪細胞」をリュックのように背負って(ちょうど肩甲骨のあたり。天使の羽のような場所でしょうか。)生まれてきているのだなあと、感動した覚えがありました。
気温の低いところでもなんとか頑張って生きていこうとする、赤ちゃんのために、神様が用意してくれた大切な贈り物。
小児外科病棟で働いていた時、小さな赤ちゃんが外科手術を受けた後、
ICUに帰ってきた時に、ベッドの上から暖かい熱がふり注ぐタイプの保育器を暖めて待っていた時のことを思い出しました。また人工呼吸器やたくさんの点滴ラインがないお子さんの場合は、箱の中にごそごそと手をいれてお世話をするタイプの保育器を用意していたことも、懐かしい思い出。

小さな身体で頑張って手術を受けたり、外科的処置を受けた赤ちゃんに、「頑張ってるね!早く元気になるといいね!」そう話しかけながら、お世話をしていたことが、まるで昨日のようです。
あの時の赤ちゃんは、今はどこかで元気に大人になっているといいな…。

当時は褐色脂肪細胞とは、新生児の特徴的なものだと思っていましたが、どうやら、最近の研究ではそれは新生児だけではない様子。
成人にもあるそうです。
その褐色細胞が、どのように成人では役に立つのか、宇田川先生の解説を引用いたします。

脂肪には「白色脂肪細胞」「褐色脂肪細胞」がありますが、そのうち白色脂肪細胞は、全身に存在しており、余ったエネルギーを「中性脂肪」として蓄積します。(略)
「褐色脂肪細胞」は、首筋・ワキの下・心臓・腎臓の周囲に加えて、とくに肩甲骨の周辺に分布しており、サーモニゲンというタンパク質がエネルギーを熱に換える働きを助ける役割を果たしています。
つまり、褐色脂肪細胞が多く活発であるほど、過剰なエネルギーをどんどん消費してくれるというわけです。


引用文献:
宇多川久美子著, 安保徹監修(2013)『薬剤師の私が実践する薬に頼らず健康に暮らす27の習慣』中経出版, pp.102-103

人間の身体って本当によくできているものですね。
あらためてそう実感いたしました。

まだまたしばらく寒い冬。肩甲骨も緩めて、ほかほかな1日を!
長原恵子