病児・家族支援研究室 Lana-Peace(ラナ・ピース)
 
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人はそれぞれ、これまで生きてきた時間の中で、大なり小なり、誰もが後悔をしたことはあると思います。しかし大きな病気にかかった場合、その後悔はどこまでも果てしなく深く、広がってしまうことがあります。
たとえば、生きてきた時間すべてが悪かったような気持ちになったり…。
他の周りの人は病気になっていないのに、自分が病気になったのは、自分に何か特別悪い原因があるのではないか…。そんな風に思い始めると、生活の中の一つ一つに対して疑心暗鬼になってしまいます。自分のやっていること、選んできたことについて、「はたしてこれでいいんだろうか?」と、まったく自信が持てなくなるかもしれません。私自身、がんと診断された時にそのような感覚に陥り、しばらくそのモードから抜け出せなかったので、そのような方の胸中は非常に実感いたします。

さて、9歳の脳腫瘍の少年にイメージ療法を行い、脳腫瘍から治る道へと導いたパトリシア・ノリス先生は、「過去」の及ぼす人間形成について、次のように記されています。

現在の自分は、過去の学習と経験によって形づくられています。私たちの態度や行為も、この過去の反映です。つまり、いまの自分の大部分は、過去によって決定されているのです。
自分でいろいろとコントロールできるようになる以前に、すでに私たちは多くのことを学び、経験しています。


引用文献:
P・ノリス, G・ポーター共著, 上出洋介訳, 平松園枝監修(1989)『自己治癒力の医学』光文社, p.42

確かにそうなのです。
でもその学びや経験が、自分にとってプラスの働きをもたらしていると思えない時、それが問題なのです。

過去のできごとに罪悪感を抱かずに、未来のできごとに責任をとるのは、たやすいことではありません。が、それにもかかわらず、適切な動機、洞察力、環境の組み合わせがあれば、私たちはいつでも、現在の自分が何者であり、これからどのようになっていくのかに対して、責任を負うことができるのです。

これは一つには、「OOのようになろうとする」ことについての自覚にかかっています。自分の心の中を探ろうとする療法が成功するかどうかは、私たちが何ごとかを信じ、感じ、行なうものに自分を変えようとする態度、つまりは私たちの人生の方向に責任をとろうとする能力の度合いにかかっています。


引用文献:前掲書, p.43

過去の自分に嫌悪感ばかりを抱いて、「自分なんて…」「私など…」「だから私は…」そんな風に思っていても、そこから生産的なことは何も始まらない。
ノリス先生が記されているように、なりたい自分とその自覚を明確に持つことが、きっと物事の変化を生み出すきっかけになっていくのですね。
なぜなら、そのなりたい自分に向かって、自分の日々の小さな選択、その一つ一つが変わっていくだろうから…。
「人生の方向に責任を取る」って、言葉自体が何か大層な響きを持っているけれど、でもそれは、そうした日常の事柄の積み重ねの集合体なのだと思えば、自分にもできそうな気が、してきませんか?

変えられない過去にとらわれて後悔して、嘆くより
これからの時間は「なりたい自分」に向けて頑張ってみましょう!
長原恵子