2014年3月23日、東京都練馬区にある牧野記念庭園(国登録文化財)に行ってきました。ここは植物学者 牧野富太郎先生(1862-1957)が晩年の約30年を過ごされたご自宅とお庭の跡を、利用されたところなのだそうです。
西武新宿線大泉学園駅の南口を降りると、駅を背にしてまっすぐ南下し、大泉自動車教習所の角を右折すると、住宅街の中に記念庭園が見えてきます。ゆっくり歩いても数分です。
都内での桜の開花宣言はまだですが、庭園入口の大寒桜は一足先にすでに満開で、青空に映える花々は実に見事でした。鳥の鳴き声がするので上を見上げると、鳥も楽しそうに大寒桜のお花見をしていました。
とても丁寧に手入れされたお庭には、たくさんの草花や木々が植えられ、根元に札がついているので、植物の名前に詳しくなくても、学べます。
都心の駅近の場所にもかかわらず、見学は無料。
隅々まで気が整っているという感じが伝わってきます。
高低差はないし、庭もこじんまりとした感じで、楽しさがいっぱい。
「ちょっと遊びに来ました!」
そんな風にお子さんと一緒に立ち寄りされても、無理なく楽しめます。
四季それぞれに美しさを極める草木が植えられているので、どの季節に行っても、その季節の良さが味わえると思います。
受付の後ろに講習室というお部屋があって、椅子や机が置いてあるので、空いているときは、そこで牧野先生の本を読んで、のんびり休憩することができます。
お庭の奥には記念館があり、常設展示室には牧野先生のゆかりの品がありました。牧野先生の書斎も遺されていて、当時どんな風に研究されていたのかなあと想像するのも、楽しいひと時です。
小さな植物の、どんな細かい違いも大切な特徴として見逃さず観察し、記録に残していくこと…。それは気の遠くなる、根気のいる地道な作業ですが、牧野先生の取り組まれた業績は目を見張るものがあります。
植物と向き合いながら、植物とどんな話をして、どんな時間を過ごされたのでしょうね。
「学問は底の知れざる技藝也」
書斎の建物の壁に掲げられていました。
一つのことをとことん追求された方の言葉は、深いですね。
資料館の中のいくつかの言葉も、琴線に触れるような言葉がいくつかありましたので、牧野博士の生き方、これから勉強して、少しずつご紹介しようと思います。木々や小さな草花も写真にとってきたので、病気の子どもたち向けのホームページ「けいこかふぇ」でご案内しようと思います。
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牧野記念庭園入口 |
大寒桜 |
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なぜか一房の桜だけに光が… |
大寒桜 |
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牧野博士像 |
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牧野博士筆 |
活かし箱(植物の保管用) |
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