2014年4月上旬、山梨県北杜市の清里高原「美し森」に行ってきました。
6月にはレンゲツツジが美しく咲くところのようなのですけど、まだ肌寒いこの時期は周りの木々も寒そうな枝で、新芽を出す準備中といったところでした。
美し森は、宿泊した清里高原ホテル(ここには天文台があるので泊まりました)のすぐ近くにあるので、ホテルからゆっくり歩いて行ってみました。
入口には駐車場と案内所(シーズンになると開く)があります。
山の斜面は木の板で、きれいに階段のように木道が整備されていました。
平らなところを歩ける方は、どうぞマイペースで、ゆっくり楽しみながら登ってくださいね。結構急な斜面なので、木道はじぐざぐです。
当日は西北に、雪をかぶった急峻な稜線を見ることができました。稜線の際にある雲がどんどん流れていく様子が見えます。
東南には国立天文台 野辺山宇宙電波観測所の立派な電波望遠鏡が見えました。何だか宇宙とつながってるなあって気持ちになってきます。
そして南には広々とした山の斜面にところどころ、町が見え、山の向こうには富士山がはっきりと見えて、いつもとは違う視界を楽しむことができました。普段見る富士山は南側から、ちょうど宝永大噴火によってできた火口が、向かって右肩に見えることが多かったので、何だかとても新鮮な富士山の顔を見たような気分になりました。
行楽シーズンになれば、美し森の石碑が立っているところのお店が開くのだと思いますが、閑散とした木道をのんびり歩くのも、良いかもしれませんね。当日雪がちらついたり、強風が吹いたり、晴れ間がのぞいたり、くるくると天気が変わる忙しい日だったのですけど、まるで童話の『北風と太陽』のように、自然の中では人間は翻弄される存在なのだと、改めて感じた次第でした。
木道を登るのはお子さんでも大丈夫と思いますが、どうぞ気をつけて。
途中、小学生くらいのお子さん連れの親子とすれ違いましたが、元気よくすたすた登っていく様子をみて、のろまなおばちゃんの自分に、思わず苦笑でした。 |