2014年5月、岩手県雫石町の小岩井農場に行ってきました。
盛岡の駅前から小岩井農場行きの路線バスがあって、約30分で到着します。バスを待っている間、バス停前にきれいに植えられていた、たくさんのすずらんを楽しむことができました。バスは片道大人700円。盛岡駅を出発後、小岩井駅も経由して、小岩井農場まで向かいます。
町をぬけて段々家の数が減ってきて、小岩井駅を過ぎていくと、お待ちかねの緑の牧草地が見えてきました。もうそこから、広大な小岩井農場の敷地が始まっています。
小岩井農場はすべての広さが3,000ヘクタールもあるそうで、東京ドーム640個分なのだそうです。640個と言われても想像つかないほど。
当日はあいにく曇天だったのですけれど、ときどき見える晴れ間が緑を一層美しくしてくれました。
小岩井農場は今年、開園なんと123年だそうです。
まきば園入口をはいると、どこまで続くのだろうか…と思うような、本当に広い芝生が広がります。当日まきば園は地元の幼稚園の親子遠足が行われていて、実にたくさんの親子連れでにぎわっていました。少し肌寒い日だったのですけれど、みんな元気いっぱい。走ったり、観光用の馬に乗ったり、子どもだけでなく大人も心が開放的になれるような場所でした。
もちろん食事もできるし、ミニ工場見学ができるエリアもあります。
牧歌的な雰囲気に浸りたくて、訪れた場所だったのですけれど、想像以上に広い敷地で大人も十分楽しめることを知って、もっと時間に余裕を見ておくべきだったと反省。私たちは現地で「ガイド付きバスツアー小岩井農場めぐり」に申し込んで参加したので、まきば園をじっくり遊ぶ時間がとれなかったのですけれど、これから行かれる方はぜひ、丸一日、朝から夕方まで遊びつくすつもりで予定を組まれた方が良いと思います(大人も)。ちなみにこのツアーは絶品でした!(これはブログで別途とりあげます)
大きな空と山並みに囲まれたまきば園ですが、どこもかしこも、よく手入れされていて、大変気が整った場所だと思いました。今回とても印象が良く思えたのは、自然の持つ力強さと、「場」としていい意味で整えられた「気」のせいだと思います。荒れ放題の緑ではなくて、自然の力を活かしながらも人の目がわたってお手当が行き届いている場所というのは、自然と人工的な力の融合が起こって、新しい力が生み出されたような感じを受けます。
小岩井農場には栄森遊歩道という場所があって、そこは森林浴にはもってこいだと思うのですけれど、そこまで足を延ばすことができなかったのが、本当に心残りです。というわけで、今回は「森林浴」というテーマでは体験談を書けないのですけれど、「芝生浴」ということで良ければ、小岩井農場まきば園の満足度は群を抜いて高いように思います。横浜の根岸森林公園もとても良いのですが、小岩井農場の芝生は断然規模が大きいのです。
(そもそも芝生浴って言葉は、あるのかなあ?まあ、あるとして考えて。)
長い冬、雪の下でずっと耐えてきた緑の力は、人間の想像をはるかに超えて力強さを持っているのかも。小岩井農場まきば園では、視界に入る面積のうち、空を除いた大部分が一面の緑という感じなのですけれど、そうした環境に身を置くと、緑の持つエネルギーが身体の芯までじわじわ浸透してくるような気がいたします。
もう1回小岩井農場に行くチャンスがあれば、ぜひぜひ行きたいなあ。
「ガイド付きバスツアー小岩井農場めぐり」も、もう1回参加したい。
日によっては星空観察をしたり、自然散策をしたり、トラクターバスにのったり、とにかくいろいろ楽しむことができます。
視界をさえぎるビルや電線のない広々した清浄な空間を、存分に楽しめる小岩井農場の芝生浴、本当にお勧めです。
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