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そして4合目に到着です。こちら標高200m。山頂まではまだまだ先です。様々な植物、木々の間に整然としたスギが、とても美しく伸びています。青空の下、その整然とした様子が目立ちます。 |
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現地の山麓や山頂にあった看板等によると、松前藩時代、薪やニシン加工の燃料として樹木が必要であり、松前藩の貴重な収入源として伐採されたことから、箱館管内の山は海岸から一里余りに渡り、木がほとんどなくなってしまったのだそうです。寛政11(1799)、蝦夷地が幕府の直轄地となり、享和元(1801)年、幕府によって巡視が行われた際、幕府の役人はこの現状に危機感を感じました。そこで伐採時の植林義務を定めて厳重に取り締まるべきだ、と報告を出したのです。当時北海道にはスギは自生していなかったそうですが、七重村(現在の七飯町)の倉山卯之助(うのすけ)氏がスギ苗木を育て、文化5(1808)年から7年かけて函館山にスギの植林が行われました。その後もたびたび苗木が植えられて、今のスギ人工林に至っているというわけです。 |
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標高250m、六合目に到着です。山頂の鉄塔が見えてきました。右手には視界が開け、海も見えてきました。 |
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いよいよ7合目、標高279mです。
海の青さと空の青さの濃淡のコントラストが絶妙で、山麓の緑も鮮やかです。 |
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車道に出てきました。横断歩道を渡って直進すれば山頂の展望台方向へ、左手後方に進むとつつじ山駐車場に向かいます。駐車場はかなり広々したスペースがとられていましたが、その奥の左端にひっそりと、観音様のお姿が…。第二十番と二十四番です。右下写真の黄色▲印のところです。 |
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いよいよ頂上まで、あと一息、というところに、ひっそりと第二十二番の観音様が登場です。海が広々とよく見えます。 |
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そしてついに山頂です!かなり強風でしたが、汗も吹き飛んで爽快です。 |
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北海道での登山、というとどうしてもヒグマの出没が気になりますが、北海道立総合研究機構によると離島や函館山など、完全に孤立している場所はヒグマは生息していない(※6)そうです。もちろん、マムシやスズメバチ、ウルシ(※7)には気を付ける必要はあるけれど、それは他の場所でも同じこと。通常の登山ルールを守れば、安全に登ることができます。ただし登山コース途中何度か車道を渡るので、車に注意は必要です。
函館山の登山、とっても楽しかったです。街からとても近いのに、自然も豊かで登山道もよく整備されていて、森林浴を十分満喫することができました!スギの植林に尽力された古の人々の努力を感じながら、そして観音様に見守られながらの登山も良いですね。 |
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参考ウェブサイト
※1 函館山緑地パンフレット 歴史散策ガイド
※2 函館市公式トラベルガイド 函館山散策コース案内図
※3 函館山緑地パンフレット トレッキングガイド
※4 南北海道の文化財 函館山登山道の記″函館を讃える碑
※5 南北海道の文化財 伊能忠敬北海道最初の測量地
※6 北海道立総合研究機構 ヒグマの生態
※7 函館市ウェブサイト 函館山の危険な動植物 |
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函館山の豊かな自然と青い空、青い海、山頂を吹き抜ける風は
心と体を浄化して、しっかり充電することができますよ!
2018/6/4 長原恵子
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