病児・家族支援研究室 Lana-Peace(ラナ・ピース)
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病気と一緒に生きていくこと
「それぞれの輝き」

さて今日は、仏教の経典から言葉をご紹介しようと思います。
『仏説阿弥陀経(ぶっせつあみだきょう)』は、釈尊が入滅されてから500年くらい経って成立したものと考えられています。

お経と言うと、何か堅苦しい印象をお持ちかもしれませんが、漢文で記されたものを和訳してみると、実にいろいろなことが書かれていることが、わかります。

今回ご紹介したいのは、阿弥陀経の中で、釈尊が極楽について説かれた箇所です。

釈尊は次のように説かれたのだそうです。

長原私訳:
舍利弗(しゃりほつ:長老のお名前)よ、
極楽には七つの宝でできた池があるのです。(略)
その池には車輪ほどの大きさの蓮の花が咲いています。
蓮の花は青色、黄色、赤色、白色と美しく、
それぞれの蓮の花は青色、黄色、赤色、白色の輝きを放っています。
その蓮の姿は言葉に尽くせないような深い味わいがあり、香り高く、清らかなのです。

赤色の蓮には、赤色の蓮だからこそ放てる輝きがあり、
それは他の色の蓮が真似しようとしても、真似できないもの。

そして赤色と黄色の蓮の輝きがそれぞれ混ざり合えば、
きっとオレンジ色の光ができるように、
それぞれの良さによって、新しい良さが生まれる、
そう考えることもできますよね。

生まれた時から病気であったり、
育ち盛りの途中でお子さんが病気になると、
身体の成長のこと、心の発達のこと、気がかりなことが多いと思います。

私も小児外科病棟で働くまでは、そんな風に思っていました。
でも、実際そこでいろいろな子どもたちに出会ってみると、
考え方が随分変わりました。

どんなに大きな困難な状況であっても、
子どもはその子なりに、日々成長していくのです。
そして、その環境で享受できるさまざまな要素を、たくさん吸収して
大きくなっていくのです。大人の想像を遥かに超えて。
その子どもが持つ輝きは、他の誰かと比べようがないほど。
蓮の花の光のように。
そして、その子どもにしか持てない良さがある。

そんな子どもの姿は大人の心を大きく動かします。
少なくとも私は、驚き、感動し、嬉しくなることが多々ありました。
「この子のご家族が今、この瞬間に立ち会うことができなくて、本当に残念。」と思うことがよくありました。

赤、白、黄色のチューリップがそれぞれ美しさを持つことが歌われている童謡の「チューリップ」、阿弥陀経を読むと、あの歌が思い出されてなりません。

蓮池の様子をお知りになりたい方は、14世紀に作られた「絹本著色浄土曼荼羅図」をぜひご覧ください。国立博物館所蔵の国宝、重要文化財が収載されたサイト「e國寶」で拡大画像を見ることができます。
入院していても、おうちで療養していても、いろいろなお宝にアクセスできますよ!

 
そのお子さんには、そのお子さんなりの輝きが必ずあります! 
長原恵子