病児・家族支援研究室 Lana-Peace(ラナ・ピース)
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脳腫瘍とスターウォーズ

エッセイ「飛行機と第VIII因子」では血友病の少年が、血管の中を飛行機で飛び、出血部位に自分が必要としている凝固因子の第VIII因子を投下しているところを想像した話をご紹介いたしました。

今日ご紹介したいのは、自分だけの「スターウォーズ」のシナリオを作って、脳腫瘍を消滅させた少年のお話です。
アメリカの医師 B・S・シーゲル先生の本『シーゲル博士の心の健康法』の中に登場します。

ギャレッ卜・ポーターという少年は九歳のとき、自分が手術不可能で治癒の見込みのない脳腫瘍におかされていることを知った。そこで彼はメニンガー財団の自発的コントロールプログラムで学んだ視覚化法により、自分だけの「スターウォーズ」のシナリオをつくった。
自分の脳は太陽系、腫瘍は他の惑星を侵略する邪悪な惑星で、彼自身は腫瘍に戦いを挑んで最後に勝つ字宙艦隊の艦長だ。この宇宙戦争のイメージは、ポーターには大いに効果があった
― 他には何の療法も行なわなかったにもかかわらず、五カ月後には腫瘍が消えたのだ。現在、彼は健康な若者として元気に暮らしている。(略)

戦闘のイメージを不快に感じる人には、病気の細胞を成長の糧、あるいは滋養物として摂取するというイメージを心に描くことを勧めたい。燕麦細胞がんのある女性は、雌馬と雌鹿が自分の体内の麦を食べているところを想像した。
視覚化法を実行するにあたり、こうしたイメージを使うのを好む人は多い。

引用文献:
B・S・シーゲル著, 相原真理子訳(1993)『シーゲル博士の心の健康法』新潮社, p.177

9歳のギャレット君、艦長さんになって自分の宇宙船で、自分の身体を助けに行くという想像力、すごく良いですね!誰かに助けてもらうのを待つのではなくて、自分で人生の主導権をしっかり握って、自分を救いに行くのですから!
空想の世界に入り込んで過ごす子どもの能力は、大人の予想を遥かに超えて、自分の身体の治癒能力を総動員させるほど大きな働きをもっているのですね。本、マンガ、テレビ、映画などから得られる非日常の世界が、こんな風に自分の日常に取り入れられて、活かされること、とても良いことだなあと思います。
小さい頃にとても大きな困難に直面し、そこから自分のできる方法でうまく向き合っていったという経験は、彼の人生をどれほど学び多く、豊かなものにしたことでしょう。

「治ったのは奇跡だ」そんな風な言葉で片付けられるとしたら、あまりにも、もったいないですね。
人間の持つ底力がどれほど無限の可能性を持っているか、改めて気付くことのできるお話だと思います。

あなたのお子さんも、人生の舵取りが自分でしっかりできますように…。

長原恵子