病児・家族支援研究室 Lana-Peace(ラナ・ピース)
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希望の花が開くとは?

お子さんが病気になり、なかなか改善が見られない時、親として一体どうしたら良いものだろうかと随分悩んでいる方もいらっしゃると思います。「希望を持って」と言われても、「何に希望を見出せば良いのか」と思う気持ちが、心の中に頭をもたげてくるかもしれません。

私も自分ががんと診断された頃、何とも言い難いむなしい気持ちでいっぱいになりました。どんなに努力を積み重ねてみたところで、自分の努力ではどうにもできないことが起こる。(でも、本当はその努力の仕方が問題だったのだと気づいたのは、もっと時間が経ってからのことですが…)
世の中に出回っている患者向けの本や、自己啓発の本などを見ても、自分の人生とはかけ離れた話だと思うことが多々ありました。希望などという言葉が空々しく思えていました。

しかし、そのうちに、私の考え方に無理があるのではと思うようになりました。今、心に思い浮かべられることに対して「希望を持つ」という考え方です。自分にとってハードルが高く、とても自分には到達することなどできない、手に入れることなどできない…それを望むことは、希望ではなくて、むしろ絶望をもたらすことになってしまうのです。

そんな時、次のような言葉に出会いました。

自分のすることが違いを生み出しうること、自分の取る行動が現在とは異なる未来をもたらしうることを信じられるときにのみ希望は花開く。
したがって、希望を持つことは、自分の状況をある程度コントロールする力が自分にはあるという信念を持つことである。
あなたはもはや自分自身の外部にある力のなすがままにはなっていない。


引用文献:
ジェローム・グループマン著, 菅靖彦訳(2012)
『病を癒す希望の力 医療現場で見えてきた「希望」の驚くべき治癒力』草思社, p.40

希望とは、自分の望む状態へ変えていくプロセス全体によって生み出されるものだと言えるでしょう。望む状態へ変えることは、誰かによってもたらされるものではなく、「自分」がイニシアティブをとるのです。
そして、何より自分が無力な存在だと悲観するのではなく、自分でも何かできるかもしれないと、信じることが必要なのです。
希望は、今ある何かを望むのではなく、自分が作り出せば良い。
自分はきっとそれができる。
グループマン先生は自分を信じることを「希望が花開く」と表現されましたが、無理だと思って諦める前に、無理かもしれないけど、何とかやってみようとすることは、開花に値するほど価値のあることなのだろうと思いました。

 
考えの方向性をちょっと変えることによって、何もないと思っていた生活から、あなたとお子さんに希望が生まれますように…。    
長原恵子