私たちは生涯を肉体の中で過ごす、
昼も夜も、眠っていても目覚めていても
家でも、仕事でも、遊んでいても。
これだけ親しくつきあっていて、
私たちは自分を愛しているだろうか?
聖なる光が見えるようになっただろうか?
アー・ダ・ニンに至っただろうか?
あなたを守ってくれる指に感謝しなさい。
あなたの体重を支え、
人生の長い道程をゆかせてくれる足に感謝しなさい。
たゆまぬ鼓動であなたの体に血をめぐらせてくれる
心臓に感謝しなさい。
体内のあちこちの器官に栄養と酸素を送る
川となってくれる血管に感謝しなさい。
森のすばらしい香りを持ち込んでくれる
鼻に感謝しなさい。
沈む日の美しさを見せてくれる目に感謝しなさい。
嵐の中でレインコートとなってくれる皮膚に感謝しなさい。
宇宙の交響楽を聴かせてくれる耳に感謝しなさい。
創造者の飲み物、
新鮮な冷たい水を渇いた喉に味わわせてくれる
舌に感謝しなさい。
引用文献:
ロバート・ブラックウルフ・ジョーンズ, ジーナ・ジョーンズ著, 加藤諦三訳(2008)『アメリカインディアン聖なる言葉』大和書房, pp.173-174 |