病気と一緒に 生きていくこと
家族の気持ちが 行き詰まった時
お子さんが病気と診断されて、ずいぶん心配なさったことでしょう。 また、なかなか治っていくきざしが見えない時は、心がいらだつこともあったでしょうし、新しい治療法を提案されても、この道を選ぶことが正しいのかどうかと、不安に思うこともあったでしょう。 そして病気のお子さんのことだけでなく、兄弟姉妹のことでも気がかりなことが多かったと思います。 あなたは父として、母として一生懸命がんばってきたけれども、次第にパートナー(ご主人・奥様)と気持ちの方向性がずれてしまい、それは孤独を生み出しているかもしれません。 これまであなたは、いくつもの困難を乗り越えてきたはずですが、あまりにも大変な状況が短い間に集中して起こったり、あるいは長期間にわたって続くと、問題を解決する能力が段々と埋もれてしまい、発揮できなくなることがあります。 それは決して病気ではありません。自分の心を自分で守るための反応なのですから。 例えば雨の日、大きなマグカップと小さなショットグラスを外に出しておけば、あっという間にショットグラスの方は水が溢れていきます。 それと同じことが、あなたの心に起こっているのです。 大変なことが、どんどん上から降ってきても、心の中から溢れ出して、あなたがそれに向き合う必要がないように、心の容量を小さくしているのです。 だから、小さくした心の中に入ってきたことは、何とか対応できても、そこからあふれてしまったことは、考えられないのです。 また、小さな工場にたくさんの大変な注文が入った時、どんなに頑張っても、いっぺんにその注文に対応できないように、小さくした心の中で考えることは、これまで以上の時間を必要とするかもしれません。 あなたはできていたはずのことが対応できなくなったり、頭がまったく働かなくなったように感じると、自分自身を無能に思ったり、お子さんにとってご自分は価値がないと感じるようになるかもしれません。 Lana-Peaceではあなたのこれまでの大変さを理解し、ご自身の価値観やこれまでの過去を尊重し、本来お持ちになっていたはずの「問題に向かい合う力」を取り戻せるように、ヒーリング&カウンセリングワークを通して、お手伝いしていきます。 これまで看護師として大学病院小児外科病棟や自治体母子保健事業に携わり、現在はLana-Peaceの活動の他に、小児病院で患者家族の心のケアに従事しています。お子さんの病気の経過については様々な視点で理解し、お話を伺いたいと思います。 また30代後半になって心機一転、働きながら始めた大学・大学院生活を通して歴史、芸術、思想、宗教、死、心理、教育等様々な分野の世界を知ることとなりました。2012年、私自身が、がんを経験したこともあり、人が病気と共に生きていく上で必要な気持ち、思想、価値観、そして人が自分らしく生きていくための医療のあり方をずいぶん考えてきました。そのような経験を活かして、お一人お一人との出会いを大切にして、誠実で真心を込めた時間をお届けしたいと思います。 あなたのこれまでのご苦労が、これからあなたの人生の力に変わっていくこと…それはきっと、あなたのお子さんの願いでもあると思います。 あなたが本来の力をとり戻せるようお手伝いをすることにより、あなたの病気のお子さんもより良い時間を過ごせるようになれば嬉しいです。