もちろん、自分のやったことに振り返りは必要だし、「これで良かったのかなあ? いや、もっと違う方が良かった…」と疑問符を伴いながら、自問自答して改めて行くことは、大切なこと。
では感嘆符だけの人生とは一体どういうことか。日々の生活の中で、当たり前のように思っていたことに喜びを感じたり、感謝したり、気持ちが昂揚するような瞬間を何度も重ねるべきだということでしょうか?
でも病気の時は、自分の身体に自信を持てなくなることもあります。そして現状に対して不満の視線ばかり向けるようになるかもしれません。
「今迄、私の何が悪かったの?」「どうして私がこんな病気に?」
「これから自分はどうなっていくの?」
それは時に自分に対する視線だけでなく、周囲への不満といった形の視線へ広がっていくことも大いにあるでしょう。
自分の中でネガティブモードの疑問符ばかりの自問自答を繰り返す時、決して自分からポジティブな答えは返ってきません。やがてたくさんの疑問符が自分の心の首を絞めることになって行く…。
そんな時、感嘆符への切り替えが必要なのだろうと思います。
感嘆符、それはとても嬉しい時、思いがけない喜びを得た時、そういう時につけるもの。そして、その言葉を発するということはすなわち、日常の中に喜びや感謝を見出す感性を、ずっと持ち続けているということですね。つまり、自分自身をネガティブモードから引き揚げていくことによって、感嘆符の言葉に囲まれて生きることができるのだ、と思うのです。
それでもやっぱり、自分のことばかり考えていると、閉塞感でいっぱいになってしまう時もある。そんな時は…周りに目を向けてみませんか?
たとえ自分の「心の中」は大雨注意報発令でも、自分の周りには、雲一つなく澄み渡った空、青い海が広がっていることもあるのだから。
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