危篤状態で病院のベッドに寝ていた聞のある夜、アート・ベルがわたしのために祈るようラジオでリスナーに呼びかけた。はっきりとした意識もない状態だったから、何が起きているのか、わたしはまったく知らない。ところが、アートが世界中に向かって祈りを求めてから数時間のうちに、圧倒的な光り輝くシルバーブルーのエネルギーがベッドを取り巻き、わたしはぱっちりと完全に意識を回復した。
何が起きたのかわかったのは何日も後のことだ。
時系列に起きたことをつないでみると、世界各地からたくさんの人々が祈り続けてくれてからわずか数時間でものすごい強さのヒーリング・パワーが作られていた。後になって知らされたのだが、アートの訴えに応じて500万人を超える人々(個人だけでなく、スピリチユアル団体や教会なども)が、数え切れないほどの国々から彼自身のやそのほかのウェブサイトにログオンしていた。
これらすべての魂がわたしのことを心配し、愛情をもって回復を祈ってくれていたのだ。この目がくらむような事実を思うと、今に至っても身が引きしまる。
入院生活最初のまる一週間、わたしは血腫による絶え間なくひどい痛みのおかげで絶望のどん底に落ちていた。こんなに苦しい思いをさせられるよりはと、死を考えた。死について新しい認識を得た身として、気持ちがふらふらと安楽死の要求へと向かってしまう。ところが奇跡的に、気遣ってくれる何百万という人々の祈りがわたしの代わりにエーテルの中へ流れ出すと、すべてが変わった。
最初、わたしがいちばん心配したのは、際限のない痛みのために自分の生活をきちんと管理する気力がなくなることだった。
ところが、大祈祷会の後、ふと意識が戻って考えをまとめようとするたびに、シルバーブルーのエネルギーが病室に現われ、痛みが和らいだ。
驚くべき実感で、ほとんど信じられないほどだった。詳細については知らない。わたしが確かにわかっていたのは、シルバーブルーのエネルギーの中で耐え難い苦しみがかなり和らいだということだけだ。
引用文献:
ダニオン・ブリンクリー&キャスリン・ブリンクリー著, 小川昭子訳(2013)『光の秘密 天国からのレッスン』ナチュラルスピリッツ, pp.135-136 |