2016年5月下旬、立山黒部アルペンルートに行ってきました。目前に広がる大自然は、とても雄大で、人間って何て小さい存在なんだろうと思うことばかり。雪深い場所であるけれど、その時期を越えてこうして、春になって顔を出しているもの1つ1つ、そのすべてにとても力強いエネルギーがあるように思いました。
そして、アルペンルートの中に黒部ダムがあります。黒部ダムは堤高(ダムの基礎地盤から堤頂まで)が日本一の大きさで、世紀の大工事と称された20世紀の大事業。雄大な自然の中に人工物を作ること…それは近代発展に必要な電力確保のために、人々が挑んだものですが、想像を絶するような苦労があったのです。
厳しい自然環境と過酷な労働の中でも、こうして立派なダムができあがったことを考えると、先人の叡智と努力は感服に値します。
また、立山黒部アルペンルートの交通手段も、どれもこれも、苦労の末にできたものばかり。そして環境保護を意識されたものでした。乗車中は快適な移動で、場合によっては数分で終わるけれど、その背後にあるものを見過ごしてはいけませんね。
というわけで、立山・黒部アルペンルートを通じて、大自然によって浄化され、たくさんのエネルギーを分けて頂く機会を得て、いろいろと考えるきっかけになりましたので、今回、ご紹介しようと思います。 |