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絶望とは小さな希望の始まり

エッセイ「希望とは何か」では、第16代アメリカ合衆国大統領エイブラハム・リンカーン氏の一生を本にしたジョシュア・ウルフ・シェンク氏の言葉をヒントに、希望とは「あなたとお子さんが大変な状況の中でも、なんとか頑張っていける力を獲得すること。」だと書きました。
さて、希望の反対は何か、と言われれば「絶望」だと思いますが、先日読んだ本の中で、とても良い言葉がありました。江本勝氏の言葉です。

江本氏は、水は周囲の波動環境から大きな変化を受けていることを研究されている方です。目に見えないけれども、確かに存在しているもの、例えば電磁波とか、音楽とか、言葉などが、水に影響を与えていることを、結晶写真によって証明されていらっしゃいます。 江本氏によると良い音を聞かせた場合は30分ほどで、文字の場合は一日以上見せることによって、水の結晶に変化がみられるそうで、音声は文字より振動が強く、音として発した方が直接的で、すばやく届くために伝わる力が強いのだそうです※1。
(参考文献※1:江本勝(2005)『自分が変わる水の奇跡』青春出版社,pp.113-114)

水が波動の影響を受けるとはどういうことなのか?と不思議になると思いますが、水は物がもつ固有の周波数を敏感に感じ取り、波動という情報を転写して、記憶することができるのだそうです※2。
(参考文献※2:江本勝(2003)『結晶物語』サンマーク出版社,p.12)
私もがんの術後9か月頃から波動療法を受けており、波動水を飲用していることから、水に転写された力にとても興味がありましたので、本を読み進めてみました。

江本氏は「希望」と書いた紙と「絶望」と書いた紙を貼ったビンの水を凍らせ、結晶にどのような変化が起こるか、比較されました。そこで確かに違いが起こっているのです。
「希望」の水は美しい六角形の六つの角にそれぞれ、左右のバランスが整ったもみの木のような大きな形がついていました。「絶望」と書いた紙の水は全体のバランスがとれず、結晶の角には荒削りな形が、ところどころについていました。江本氏はその違いを次のように考えられています。

ほとんど結晶をつくっていませんね。なかには、一つか二つの小さな六角形の結晶をつくったものがありましたが、せいぜいその程度です。いったいこれはどういうことなのでしょうか。
私は、こう解きました。
つまり、「絶望」といっても、それは小さな希望の始まりなんだということです。確かに、絶望したときはひどく悲しいかもしれません。しかし、それは、「ご破算で願いましては」という、一からのやり直しをするいいチャンスではないでしょうか。
新しい希望を掲げたスタートなのだと思いましょう。

引用文献:
江本 勝(2005)『自分が変わる水の奇跡』青春出版社,p.115

良い言葉だと思いませんか?
絶望だと思うと、もう何もかも嫌になってしまうけれど、実は希望に向かって少しずつ動いていることに、自分が気付いていないだけかもしれませんね。江本氏は「幸せ」と「不幸せ」についても、氷の結晶から次のように記されています。

「幸せ」という言葉を水に見せると、飾りのついたかわいらしい結晶ができます。一方、「不幸せ」では、半分ほどできかけた六角形の結晶が姿をあらわしました。つまり、不幸せとは幸せの正反対ではなく、幸せを作ろうとするプロセスなのです。

引用文献:
江本 勝(2003)『結晶物語 水が教えてくれたこと』サンマーク出版, p.110

お子さんの病気がなかなか治らず、ご両親が絶望的な気持ちで過ごされていることもあるでしょう。「親として何もできない…」そんなふうに、無力に思っていらっしゃるかもしれません。でも、ご両親だからこそできることがあります。お子さんのそばで、ご両親がお子さんに対して「幸せ」だと感じる瞬間を多くもつことです。
人間の身体の多くは水分で占められてており、医学書のグラフを見てみますと、生まれたばかりの時は全体水分量(TBW:Total Body Water)は75%くらいで、1歳になると65%くらいになり、やや横ばいながらも下降し、12歳を過ぎたころから水分量がさらに減っていくことが示されています(※3)。

参考文献 ※3:
R.W.Winters著, 瀧田誠司訳『小児の輸液療法』メディカル・サイエンス・インターナショナル, p.4 図1 出生全および出生後における全体水分量ならびにその主要構成成分の一般的変動経過


大人よりも水分量が多いからこそ、そばにいるご両親がポジティブな気持ちを心の中に抱えて、それを言葉にして表現することは、お子さんの身体の水へダイレクトに働きかける力が強いのだと考えられます。
そして良い影響を受けた水は、お子さんの身体を構成する一部であり、身体が良い方向に向かうための基礎固めを作ってくれるように思います。

 
あなたの言葉によって、お子さんの身体の中の水分が、よりいきいきと変化するように、ポジティブに時間を過ごしてみましょう!   
2014/6/21  長原恵子