不思議な記憶を両親に話したのは、マーク君が5歳の頃だったそうです。
両親は大変驚きました。なぜならマーク君には、当時のことを話していなかったからです。はじめは信じられない両親も信じられませんでした。
でもマーク君は、その場にいなければ決してわからない詳細を、どんどん話すのです。
たとえば当時部屋に飾られていた飛行機のついたモビールを、両親が息を吹きかけて回してくれたこと。血管の脆いマーク君の点滴の持ちを良くするために手作りした装置のこと。隣のベッドにやってきた女の子のこと。そのすべてはマーク君が昏睡状態であり、意識がなかった時の話です。
両親はそれがマーク君の妄想なのか、誰かから聞いた話なのかと疑ったそうですが、誰も話していないその時の出来事や様子を詳細に正確に語ることから、息子が体外離脱したと信じるようになりました。
そしてマーク君は死が怖くないと言っていますが、決して安易に死を選ぼうとしているのではありません。マーク君が神様と交わしたという会話。それは彼にとって人生訓になったのだと思います。
自分の人生、しっかりと、自分のやるべきことをやらなくちゃ!
そう思ったことでしょう。 |