かつて、母の腕の中で子供が死んでゆくさまを想像するのは、耐えがたいことでした。
けれども今では私たちは、死後も楽しくかげりのない幼児期がその子を待っていることを知っています。
輝く住まいでは、天使たちがその子に喋り方や創造的な考え方、自分にもっとも適した仕事の選び方を教えてくれるはずです。
そこでは、その子が美しく成長し、現世では見られなかったほど力強く物事や冒険に立ち向かうことでしょう。
今や私たちは、この世で報いられなかった誠実な愛のひとつひとつには、あの世でその10倍もの大きな歓びが待ち受けていることを知っています。
引用文献:
へレン・ケラー著, 鳥田恵訳(1992)『へレン・ケラ一 光の中へ』めるくまーる, p.106-107 |