お子さんに先立たれた後、ご自身の生きる活力の重要な部分が、すっかり抜け落ちてしまったような気持ちで過ごされている方がいらっしゃいます。ぽっかりとあいてしまった心の中の大きな穴は、どうやっても埋めることができず、毎日が辛すぎると思います。 お子さんを思い出す時「何か他にできることはあったのではないか」 「あの子にとって、もっとふさわしい最期があったのでは」と後悔が湧き上がる方もいらっしゃいます。 お子さんの死を自分の責任として感じ、自責の念にさいなまれ、お子さんに申し訳ない気持ちでいっぱいだという方もいらっしゃいます。 「どうしてうちの子が、こんなに早く死ななければならなかったのか」と無念さや怒りを抑えられない方もいらっしゃいます。 そして、お子さんを思い出すことさえも、苦しい…という方もいらっしゃいます。 またパートナー(ご主人、奥様)と気持ちの方向性がずれてしまい、孤独にさいなまれている方もいらっしゃることでしょう。 亡くなったお子さんのことが心の中に大きく占めてしまい、今一緒に暮らしているお子さんの兄弟姉妹のことを、十分気を配ってあげられず、気がかりに思っている方もいらっしゃるでしょう。 これまであなたは、いくつもの困難を乗り越えてきたはずですが、今、何か物事を考えたり、決めたりすることができなくなっているかもしれません。例えばそれが共に暮らしているお子さん(亡くなったお子さんの兄弟姉妹)の相談事であった場合、なかなか考えられない、決められないご両親の姿を見たときに、お子さんは「自分のことなど頭の中にないのだ…」と誤解し、失望し、心を閉ざしてしまうことがあります。 あなたの変化(考えられない、決められない)は、決して病気ではありません。自分の心を自分で守るための反応なのですから。 例えば雨の日、大きなマグカップと小さなショットグラスを外に出しておけば、あっという間にショットグラスの方は水が溢れていきます。 それと同じことが、あなたの心に起こっているのです。 大変なことが、どんどん上から降ってきても、心の中から溢れ出して、あなたがそれに向き合う必要がないように、心の容量を小さくしているのです。 だから、小さくした心の中に入ってきたことは、何とか対応できても、そこからあふれてしまったことは、考えられないのです。 また、小さな工場にたくさんの大変な注文が入った時、どんなに頑張っても、いっぺんにその注文に対応できないように、小さくした心の中で考えることは、これまで以上の時間を必要とするかもしれません。 あなたはできていたはずのことが対応できなくなったり、頭がまったく働かなくなったように感じると、自分自身を無能に思ったり、ご自分は価値がないと感じるようになるかもしれません。 Lana-Peaceではあなたのこれまでの大変さを理解し、ご自身の価値観やこれまでの過去を尊重し、悲しみの束を背負っていける大きさに変えていけるように、ヒーリング&カウンセリングワークを通して、お手伝いしていきます。 これまで看護師として大学病院小児外科病棟や自治体母子保健事業に携わり、現在はLana-Peaceの活動の他に、小児病院で患者家族の心のケアに従事しています。お子さんが亡くなるまでの病気の経過やご事情については様々な視点で理解し、お話を伺いたいと思います。 また30代後半になって心機一転、働きながら始めた大学・大学院生活を通して歴史、芸術、思想、宗教、死、心理、教育等様々な分野の世界を知ることとなりました。2012年、私自身が、がんを経験したこともあり、死や生について、いろいろと考えてきました。そのような経験を活かして、お一人お一人との出会いを大切にして、誠実で真心を込めた時間をお届けしたいと思います。 あなたのこれまでのご苦労が、これからあなたの人生の力に変わっていくこと…それはきっと、先立ったあなたのお子さんの願いでもあると思います。 あなたがこれからの人生を、十分生きていくことができますように…。