揺銭樹(ようせんじゅ)(中国出土・東京国立博物館蔵) |
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作品名: |
揺銭樹(ようせんじゅ) |
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(撮影許可あり) |
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出土: |
中国四川省あるいはその周辺 |
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青銅・緑釉陶器 |
員数: |
1具 |
制作年: |
後漢時代・1〜2世紀 |
列品番号: |
TJ-5707 |
所蔵先: |
東京国立博物館 東洋館 |
出展先・年: |
東京国立博物館 東洋館, 2018年4月 |
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亡くなった方が仙界で裕福に暮らせるようにと、願われて作られた古代中国の副葬品 揺銭樹(ようせんじゅ)。
大きな木ですが、組み立て式になっているそうです。
青銅製の枝は銅銭、龍、鳳凰で飾られ、それぞれの形がまるで流れるようにつながっています。とても精巧な作りです。木の頂上に羽を伸ばしている鳳凰は玉をくわえ、緑釉陶器の台座の羊には仙人が乗っています。 |
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いつまでも朽ちることのないお金の木は、あちらの世界でお金の心配をしないで生き続けてほしいっていう遺族の願いの象徴ですね。 |
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死後の世界とお金、その関係はあまりに似つかわしくないけれど「死は終わりなのではなく、現実社会の延長線上にあるんだ…」そういう考えの現われのようにも思えます。
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改変 2018/5/5, 初出2015/2/18 長原恵子 |