もう日が暮れるという時間に到着したので、じっくり見ることはできなかったのですけれど、こちら解説板によると1975年から1976年にかけて、8基の古墳が調査されて、復元工事を経て、1983年に公園として造成されたのだそうです。
内部調査されたときは盗掘の後だったそうですが、灰青色硬質高坏や壺が見つかったとのこと。
こちら韓国のソウル特別市観光振興公式サイトによると、古墳が作られたと推定される時代は「漢江流域に都があった百済の時代(BC12〜475年)」だそうで、「古墳は四方に壁を作り、一方にノルギル(羨道:古墳内にある玄室へと続く道)を作り、外側に土をかぶせて作った横穴式石室墳」なのだそうです。
町の中にある公園なので、住居ビルが近くにあったり、古墳の向こう側には教会の十字架が見えたりします。
公園内の道が整備されていたので、寒いけれどランニングしたり、散歩している人もいました。
きれいに整備されて、日常に溶け込むような公園。
古きものが現代の時間の中で、仰々しいわけではなくて、日常の一部になっているってすごく新鮮で、何か町の度量の大きさみたいな感じを受けました。
盗掘されてしまったけれど、本来、亡くなった方が大事に葬られていた場所。誰かのやさしい気持ちが集められたような場所は、時間がたっても、その土地の持つ力のようなものは、変わらないのかもしれない。
何か人を大事に守り続けるような。 |