画像石 鳳凰
(東京国立博物館所蔵) |
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品名: |
画像石 鳳凰 |
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出土: |
中国山東省孝堂山下石祠 |
時代: |
後漢時代・1〜2世紀 |
所蔵先: |
東京国立博物館東洋館所蔵 |
展示会場: |
2017/11 東京国立博物館 東洋館
列品番号 TJ-4796-1(写真撮影許可あり) |
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中国では紀元前2世紀になると、地下のお墓は壁や天井を伴う邸宅のような造りになっていったのだそうです。そして地上には祭祀を行う祠堂を備える墓も現れるようになりました。山東省や河南省南部ではそれらの建材に堅固な石を用いることが好まれ、その表面に様々な題材の画像が彫られるようになりました。「画像石」と呼ばれるこうした石板は、後漢時代の後2世紀まで盛んにつくらるようになったのだそうです。 |
今回の画像石の図像は鳳凰です。画像石の画面は四分割され、それぞれに天界に住むと信じられた架空の生物、鳳凰が配されています。
写真1は画像石の模様を線描画に起こされたもので、写真1~5はそれぞれの拡大写真となります。 |
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写真1 画像石鳳凰 線描画 |
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写真2 四分割された画面の左上 |
写真3 四分割された画面の右上 |
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写真4 四分割された画面の左下 |
写真5 四分割された画面の右下 |
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固い石にしっかりと鳳凰を彫り出すことは、随分骨の折れる作業だったことでしょう。鳳凰によって美しい死後の世界へ導かれ、そこで安らかな時を過ごしてほしいといった願いが一彫、一彫に刻まれているようです。 |
※写真はいずれも2017年11月当方撮影, 撮影許可あり |
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参考資料: |
展示会場 解説パネル |
2018/6/30 長原恵子 |