三彩牛車・馭者
(個人寄贈・東京国立博物館 蔵) |
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品名: |
三彩牛車・馭者 |
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出土: |
中国 |
数量: |
1組 |
時代: |
唐時代・7世紀 |
所蔵先: |
個人寄贈・東京国立博物館蔵 |
展示会場: |
2018/4 東京国立博物館 東洋館
(写真撮影許可あり)列品番号:TG-662
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とても丁寧に作られた牛車と馭者です。陶製の牛車の大きさは総高33.7cm(※1)、白色、黄土色、鶯色は作られた当初はもっと鮮明だったのかもしれませんが、優しい色合いの組み合わせが大変上品できれいです。
牛車の屋根部分は前方に長く張り出しており、その裏側までも黄土色で縁どられていました。
そして牛車の鶯色の側面には印花文が見えます。牛車の前面・後面にも3つずつ、6弁の花文様があります。 |
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がっしりとした体格の牛の両脇を挟むように、二人の人物が立っています。牛が間違った方向に行かないように、暴走しないように気を配っているのでしょうか。
展示会場の解説板によると、こちらの作品は車の形式や印花文、車輪の形態、人物などに隋時代の明器に近い表現が見られることから唐三彩としては比較的初期の作例(※2)と考えられるそうです。
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太陽の光で眩しすぎないようにという気遣いからなのか、牛車の屋根は大きく前に張り出しています。牛の横に二人も人物が立っていますから、物を運ぶための牛車なではなく、人が乗るための牛車なのだろうと思います。死後の世界でも、思うままにお出かけして、楽しく過ごすことができますように…そういう願いが伝わってくるようでした。 |
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<参考ウェブサイト> |
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<写真> |
写真1 |
三彩牛車・馭者 前方後方(当方撮影・撮影許可あり) |
写真2 |
三彩牛車・馭者 後方(当方撮影・撮影許可あり) |
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2018/8/18 長原恵子 |