三彩女子
(個人寄贈・東京国立博物館 蔵) |
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品名: |
三彩女子 |
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出土: |
中国 |
数量: |
1躯 |
時代: |
唐時代・8世紀 |
所蔵先: |
個人寄贈・東京国立博物館蔵 |
展示会場: |
2017/11 東京国立博物館 東洋館
(写真撮影許可あり)列品番号:TG-2896
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とても優美な女性の俑です。背筋を伸ばして椅子に座り、右手の親指と人差し指に小鳥を乗せています。ベージュ、黄土色、深緑色がきれいで落ち着いた雰囲気を醸し出しています。右手に乗せた鳥もしっかり形作られています。少し鳥が右に頸を傾けている様子が、愛らしい感じですね。 |
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写真1:三彩女子の鳥(側面) |
写真2:三彩女子の鳥(正面) |
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似たコンセプトの像を天理大学付属天理参考館のウェブサイトで見ることができます。天理参考館所蔵の「白陶加彩弄鳥(はくとうかさいろうちょ)女子」です(※1)。こちらは中国で7〜8世紀、唐の時代に作られました。天理の方は立位の像であり、焼成した後に彩色が行われた、という点では異なるものの、女性が鳥を手に乗せて愛でている様子は一緒です。そちらの解説によると、唐文化の爛熟期にはこうしたペットの飼育が流行したのだそうです。
かわいい小鳥の清らかなさえずりが聞こえれば、死後の世界でも穏やかな時間を過ごせるのではないか……遺された者たちのそういった死者への願いが込められているようでした。 |
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<参考資料・参考ウェブサイト> |
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<写真> |
写真1 |
三彩女子の鳥 側面(当方撮影・撮影許可あり) |
写真2 |
三彩女子の鳥 正面(当方撮影・撮影許可あり) |
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2018/8/19 長原恵子 |