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佐々木志穂美さん三人の息子さんのお母さん。お子さんはそれぞれ、病気がありました。長男洋平君は重症心身障害、次男大君は高機能の自閉症、三男航君は知的遅れのある自閉症でした。

ある日、志穂美さんがラジオ番組の取材を受けた時、「幸せだと感じはじめたきっかけ」を何度も尋ねられたそうです。
その時、次のようなやりとりがありました。

「上司が言うんです。子どもが三人とも障害児で、幸せなはずはないって。障害がわかったときはショックだったわけでしょ。つらいことが幸せに変わるには、よほどの大きな出来事があったはずなんです。それを聞きたいんです」

……あのー……。そんなのないって。

どう説明してもわかってもらえない。
わが子が障害を持っていたショックから、大きな感動的な出来事一つで立ち直るなんて、そのほうが絶対不自然じゃないか。
事件などない平凡な日々の積み重ねが、非凡な人生をていねいに包み込んでくれる。


引用文献:
佐々木博之・佐々木志穂美 (2010) 『洋平へ』主婦の友社, pp.60-61

人は「平凡」と呼ばれることに価値が宿っていないかのように、思ってしまいがち。
でも「事件などない平凡な日々の積み重ねが、非凡な人生をていねいに包み込んでくれる。」って良い言葉ですね。

「上司が言うんです。子どもが三人とも障害児で、幸せなはずはないって。障害がわかったときはショックだったわけでしょ。つらいことが幸せに変わるには、よほどの大きな出来事があったはずなんです。それを聞きたいんです」

……あのー……。そんなのないって。

どう説明してもわかってもらえない。
わが子が障害を持っていたショックから、大きな感動的な出来事一つで立ち直るなんて、そのほうが絶対不自然じゃないか。
事件などない平凡な日々の積み重ねが、非凡な人生をていねいに包み込んでくれる。

ちゃんと手のひらにあるはずの幸せに気づけなかったり、忘れかけたりしたとき、私は小さな事件をたくさんもらってきた。たとえば、洋平の入院。生きているだけでどれだけ幸せか、健康であることがどれだけ奇跡か、深く思い知る。
元気になりさえすれば、もうそれでいいじゃないかと思う。

日常の幸せにあらためて気づく。
時間がなくてヒーヒー走りまわり、すごい勢いでごはんを作ったり、疲れて、食べながら眠ってしまいそうになったり、
でも、目の前には必ず家族がいて、明日もきっと同じような一日があることがほとんど約束されていて……。
それって、とてつもない幸せなんだよね。


引用文献:前掲書, p.61

平凡と感じられるような日々の連続に、幸せを感じていられること、そういう気付きのセンスのある人の周りは、幸せオーラが漂っているんだろうなあ。その人自身のオーラによって、近くで過ごす家族は癒されていくんだろうなあ。

私は障害児の親になれてよかった。
正確には、障害を持っていてもこの子たちがわが子でよかった。この子たちの親になれて楽しい。そのうえ、障害というものを通して、人が見ていない景色も見ている。この子たちとの日々が、私を私にしてくれた。


引用文献:前掲書, p.61

我が子が健やかであれ、と願うことは、誰しもの心の中にある自然な気持ち。でも、たとえ健やかではなかったとしても、健やかであっても、そのお子さんにとっては、「自分自身」であることに何の変りもないはず。
そして、お子さんが健やかでない自分を嫌い、そんな状況から逃げ出したいと思っても、現代医学で治療が難しいのであれば、お子さんはその病気と共に生きていかなければいけない…
そういう事実を考える時、「障害を持っていてもこの子たちがわが子でよかった。」と言ってくれる親が、そばにいるってことは、とても大きな意味を持つのだと思います。

昨年、胎内記憶を語ってくれたあるお子さんは、生まれる前から自分の病気を知っていました。その病気によってどんなに大変なことが起こっても、それを共に一緒に頑張ろうとしてくれる親を選んできている、それを考えると、人間のご縁って本当に不思議ですね。

 
平凡な毎日の中にどれだけたくさんの幸せがあるか、それを探し始めると、人はもっと幸せ度がアップするのだろうと思います。
長原恵子
 
関連のあるページ(佐々木博之さん・志穂美さん)
「7年越しの贈り物」
「平凡な日々が生み出す力」 ※本ページ
「それでも頑張る人」
「「心のひとさし指」を見つけた母」 
「グアバの気持ち」
「つながる心」
「幸せをもたらすいろいろな形」
「出会いを通して開く窓」
「手のひらの幸せに気付く人」