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待望の妊娠であっても、いろいろな理由で出産までこぎつけないこともあります。医学的な理由から起こってしまう流産、そして親御さん側のやむを得ない事情で選ぶことになってしまった中絶……その深い悲しみに複雑に絡みつく数々の事情、感情は、あなたをより一層、苦しくさせているかもしれません。
しかし、当の本人である赤ちゃんは、あちらの世界から、あなたのことを応援しているのだと知ったら……。今日はそうしたあるお子さんからのメッセージを、ご紹介したいと思います。
ある女性がジョージ・アンダーソンさん(詳しくはこちらをご参照ください)のリーディングを受けた時のこと。
ジョージさんはその女性が過去に流産、中絶をそれぞれ1度ずつ経験していたことを、事前に聞かされてはいませんでした。そしてリーディング当日、女性のためにジョージさんのもとへ登場したのは、そのお子さんだったのです。母親へ大切なメッセージを携えて……。 |
「息子さんを亡くしましたか」
「……いいえ」
「流産をしていませんか」
「……ええ、流産したことはあります」
「もし生まれていれば男の子でした」
「……そうですか」
「娘さんを亡くしていませんか」
「いいえ」
「うーん……男の子ふたり、女の子ひとりの存在を感じます」
「…………」
「ひとりが流産、もうひとりが死産
……そして女の子は中絶ですね」
「はい……性別はわかりませんが、そうかも知れません……」。
対象者の顔が一瞬歪む。
中絶したことが心の傷になっている様子だ。
「でも、このお嬢さんになる予定だった魂は、とても理解がありますよ。
『あのときのお母さんには選択の余地がなかったもの。タイミングが悪すぎたのよ。私を産めなかった事情があるのは分かっています。私をわざと傷つけたんじゃないことは、よく分かっているわ。
私は無事で、お父さんの面倒をこちらで見ているから、安心して』」
「はい……ありがとうございます」
女性の頬を安堵の涙が伝う。
引用文献:
糸川 洋(2012)『トゥルー・ミディアム』Kindle版,
第二章 子供を亡くすこと 「流産、中絶について」 |
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親の事情で選ばざるを得なかった中絶。でもお子さんは親御さんの心の苦しみを本当によくわかっていたのですね。
赤ちゃんの魂は、こんなにも崇高なのですね。 |
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ジョージさんはこの世に生まれる出る前に亡くなってしまったお子さんたちのことを、次のように語っています。 |
水子の霊がたたるだなんて、ナンセンスです。
私は何万回もリーディングをしましたが、中絶したことを恨んでいる子供の霊なんて一度も感じたことがありません。なかなか成熟できない、そこいらの大人より、みんなよっぽどレベルが上ですよ。
それより問題なのは、中絶したという罪悪感のほうです。
引用文献:
前掲書,
第二章 子供を亡くすこと 「流産、中絶について」 |
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この世に生まれ出て、家族としてのつながりを持って時を過ごすことはできなかったけれども、あちらの世界から、親御さんのことをしっかりと理解しているこどもたち……。
赤ちゃんは決して未熟な存在ではありません。
その魂のレベルでは、赤ちゃんも、若者も、お年寄りも、きっと同じようにそれぞれ立派なのだろうと思います。
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流産、中絶、死産、いろいろな事情があっても、あなたのことを大切に思い、見守ってくれるこどもたち。そのこどもへの恩返しは。あなたが自分の人生を疎かにしないで過ごすことだろうと思います。 |
2016/8/9 長原恵子 |
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